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そけいヘルニアの手術は日帰りか短期滞在手術が一般となっています。人工補強材の開発により患者様手術の負担が軽減され術後すぐに歩いて帰宅できるようになりました。
入院手術と日帰り手術の違いは麻酔の違いです。
入院手術にて行われる腰椎麻酔は下半身麻酔ともいい、麻酔中は下半身は麻痺するので痛みは伴ないません。術後3時間ほどで麻酔はさめますが、一時的に尿が出にくくなったり(尿閉)、足元がふらつくことがあり、すくなくとも一泊の入院が必要となります。日帰り手術ではおもに局部麻酔を用います。そけい部を中心に注射を何回かさし、皮下から脂肪層、筋層、神経周囲に麻酔液を浸潤させます。肥満があり、腹壁が暑い方はこの麻酔に不向きですので、全身麻酔で行います。この場合、覚醒が早くなるように、特別な方法で麻酔いたします。手術後はすぐに起き上がることができます。 |
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日帰り手術の長所は?
入院による時間拘束の軽減と治療費の節約です。仕事や家庭環境で入院が難しい方や入院によって精神的に苦痛を受ける方、治療費を節約したい方に向いています。手術や麻酔の費用は変わりませんが(55,300円の3割負担 そけいヘルニア根治術)、入院費用は節約できます。 |
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日帰り手術の現状
米国ではそけいヘルニアの8割が日帰り手術で行われています。日本でも導入している医療機関は増えています。水戸地区では当院だけかと思われます。 |
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手術の方法は
以前はヘルニア嚢を切除しそけい管という通路の周囲の筋肉や筋膜で開いた穴を縫い縮めるようなBassini手術を行っておりました。この手術では術後の腫れやひきつれ、疼痛があり、少なくとも数日間の入院が必要でした。また、再発率が10%ほどと高く、現在では次に述べる人口補強材を用いた手術と取って代わられた形です。
当院にて標準として行うのはクーゲル法またはダイレクトクーゲル法という人口補強材で修復する手術法です。これはそけい管という筋膜脆弱部を筋膜の内側から補強する手術法です。筋肉や筋膜を縫い合わせるわけではないので痛みやつっぱり感がなく、tension free法といわれ、世界的にも標準化されつつある方法です。再発率が低く(1%くらい)、手術時間が短くすみのも特徴的です。また、補強材として使われるポリプロピレンは10年以上の臨床使用経験から人体への安全性は確立していると思われます。 |
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そけいヘルニアについて
そけいヘルニアは子供の病気と思われがちですが、むしろ成人に多く、手術以外、治療方法がありません。術後の痛みが少なく、日帰りでできる術式が考案されています。生活の質を高めるために積極的に治療したほうがよい病気です。 |
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そけいヘルニアとは
”そけい”とは太ももの付け根の部分をいい”ヘルニア”とは体の組織が正しい位置からはみだした状態を言います。”そけいヘルニア”とは、本来おなかの中にあるはずの腹膜や腸の一部が、多くの場合、そけい部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。一般の方には”脱腸”と呼ばれている病気です。 |
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そけいヘルニアの症状
初期のことは、立った時やおなかに力を入れた時にそけい部の皮膚の下に腹膜や腸の一部が出てきてやわらかい腫れができますが、普通は指で押さえると引っ込みます。そけい部に何か出てくる感じがあり、それがおなかの中から腸が脱出してくるので”脱腸”と呼ばれています。次第に小腸などの臓器が出てくるので不快感や痛みを伴なってきます。腫れが急に硬くなったり、抑えても引っ込まなくなることがあり、おなかが痛くなったりは致します。これをヘルニアのかんとんといい、急いで手術しなければ命に関わることになります。 |
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そけいヘルニアの原因と種類
そけい部にはおなかと外をつなぐ筒状の管(そけい管)があり、男性では睾丸へいく血管や精管(精子を運ぶ管)が、女性では子宮を支える靭帯が通っています。年をとってきて筋膜が衰えてくるとそけい管の入り口が緩んできます。おなかに力を入れたときなどに筋膜が緩んでできた入り口の隙間から腹膜が出てくるようになり、私大に袋状(ヘルニア嚢)に伸びてそけ管内を通り脱出します。いったんでてきた袋はなくならず、おなかに力を入れるとヘルニア嚢の中に腸など、おなかの組織が出てくるようになります。これを外そけいヘルニアといいます。腹壁には弱い部分があり、年をとってきて筋肉が衰えてくるとここを直接押し上げるようにして腹膜がそこから袋状に伸びて途中からそけい管内に脱出します。これを内そけいヘルニアといいます。そけい部のした、大腿部の筋肉、筋膜が弱くなってふくらみが発生するヘルニアを大腿ヘルニアといいます。 |
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