大腸カメラ

大腸カメラとは

内視鏡大腸カメラ検査は、盲腸から肛門までの大腸の粘膜を内視鏡で直接観察し、疑わしい部分があったら組織を採取して確定診断できる検査です。しなやかで細い内視鏡スコープの先端にはCCDカメラと光源があって、根膜の状態をリアルタイムで確認できます。
また、検査中に発見された早期の大腸がんや将来がん化する可能性が高い大腸ポリープをその場で切除して治療することもできます。切除した組織は回収して、生検を行い、確定診断ができます。

このような症状がある方は検査を受けましょう

便潜血が陽性・下腹が張る・便が細くなった・便秘と下痢を繰り返す・出血があった・親兄弟に大腸がんの人がいるなど。

大腸カメラ検査の特徴

最新の内視鏡システム『EVIS LUCERA ELITE』を導入

当院ではオリンパス社の最新内視鏡システム『EVIS LUCERA ELITE』を導入し、高精度の内視鏡検査を実施しております。NBIの特殊な青と緑の光を照射して粘膜表層を高精細に観察し、小さな病変も見逃しません。従来の検査では判別しづらい毛細血管や粘膜の微細な変化もNBIで観察が可能となりました。

 

ワイドアングルで視野角が大幅に広がりました

最新の内視鏡スコープ、『EVIS LUCERA ELITE』は従来の大腸カメラでの観察範囲が140度であったのに対して、視野角が170度と30度、幅が広がりました。これにより大腸のひだの後ろに隠れてしまっていた病変なども見落としがなく観察することが可能となりました。

 

ハイビジョン対応

内視鏡のスコープの先端についているカメラはハイビジョン対応で、高精細な画像を映し出すことができます。このことにより、病変の確定診断に大いに役立ちます。

『AI内視鏡』で見逃しのない検査

AI(人工知能)を駆使した内視鏡検査は、従来の検査に比べて見落としがなく精度の高い確定診断を行えるようになる可能性があります。AIの画像認識能力で小腸や大腸のがんを早期に発見するための研究に協力しています。当院では、AIメディカルサービス社(https://www.ai-ms.com/)が提供する『内視鏡AI(内視鏡画像自動診断システム)』を導入して、人の目では見えなかった小さな病変も見落としなく確実に見つける研究に貢献し、地域の皆様の健康にお役立ちできればと考えております。

 

 

便秘になりやすい方への配慮

資料大腸カメラ検査は、下剤や腸管洗浄剤を事前に服用します。便秘の状態でこうした薬剤を服用すると大変危険ですから、便秘しやすい方には便秘を解消する治療を行います。これにより検査前に数日間にわたって毎日、排便がある状態にしてから大腸カメラ検査を行っています。

無痛性挿入法

軸保持短縮法という挿入法は、伸び縮みする腸を短縮しながら直線的に挿入するために、左のように腸壁を圧迫することがなく、痛みがありません。この挿入法は、高い技術を必要とします。当院で大腸カメラによる観察を行った患者様はほとんどの方が痛みを感じなかったとおっしゃって頂いております。

 

感染を予防するための徹底した衛生管理

内視鏡用洗浄消毒器大腸カメラの検査で使用する医療機器はすべて内視鏡用洗浄消毒器による消毒を行っております。内視鏡検査による大腸菌O-157やピロリ菌、肝炎ウィルスなどの感染を防ぐことを目的としております。使用する強酸性電解水は人にも環境にも優しく安全性に優れております。検査の際により安心して受けて頂くために徹底した衛生管理を怠りません。

便潜血検査と大腸がん

大腸がんは早期にはほとんど自覚症状なく進行します。現在、発症率や死亡率が上昇している大腸がんですが、早期発見と適切な治療により根治できる病気です。そして、大腸カメラ検査は早期胃がんを唯一発見できる検査です。
便潜血検査は、大腸がんに便が擦れて出血している場合に陽性と出る検査です。早期のがんやポリープはほとんど発見できませんし、平坦な病変や陥凹性の病変も見逃してしまいます。また、小腸に近い部分のがんは便がまだやわらかいため大きくなっても出血を起こすことがなく、陰性という結果が出てしまい、進行した大腸がんを見逃すこともよくあります。また陽性になった場合も調べてみると痔の出血など、他の病気で出血しているケースも多いのです。
大腸カメラ検査は粘膜を直接観察できるため、便潜血検査では見逃されてしまう大腸がんや、放置しているとがん化するリスクの高い大腸ポリープまで見つけることができます。

40歳を機に大腸カメラ検査を受けましょう

40歳を超えると大腸がんリスクは上昇していきます。そのため、40歳を超えたら定期的に大腸カメラ検査を受けることで、大腸がんを進行させずに健康を長く保つことができるのです。
大腸カメラ検査では、検査中の組織採取ができるため幅広い大腸疾患の確定診断ができますし、早期の大腸がんや大腸ポリープをその場で切除できるため、治療も終了します。
40歳を超えたら、そして大腸に症状がある場合や、便潜血検査で陽性になった場合には、できるだけ早く大腸カメラ検査を受けるようおすすめします。

 

検査中の早期大腸がんや大腸ポリープの切除も可能

内視鏡検査時に発見した早期大腸がんや、将来がん化する可能性が高い大腸ポリープは、その場で切除する日帰り手術が可能ですから、検査と同時に治療が受けられます。切除のために改めてスケジュールを作る必要がありませんし、下剤の服用などの事前準備を2回しなくてもいいので、ご負担が軽減できます。ただし、切除する数が多い場合や、サイズが大きい場合には、別の日の切除が必要になります。

大腸カメラでわかる病気

腫瘍性の病気

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 直腸カルチノイド
  • 大腸脂肪腫など

炎症性の病気

急性と慢性の炎症に大きく分けられ、慢性の病気の診断に大腸カメラ検査は有効です。特に、指定難病になっている潰瘍性大腸炎やクローン病は、できるだけ早く適切な治療を行うことが不可欠なので、大腸カメラ検査が不可欠です。下痢や血便、腹痛などがある場合には、できるだけ早く大腸カメラ検査を受けてください。

  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 直腸潰瘍
  • 虚血性腸炎
  • 感染性腸炎
  • 大腸憩室など

大腸内視鏡検査の流れ

1ご予約

お電話お電話などで大腸カメラ検査事前受診のご予約をお願いいたします。
なお、診療や検査のご予約を連絡なくキャンセルされますと、他の患者様へのご迷惑にもつながりますので、以降の受診や検査をお断りする場合があります。キャンセルや変更自体は悪いことではありませんので、必ず事前にお伝えください。

2初診

受付大腸カメラ検査では、前日からの食事制限や下剤による腸洗浄を行って腸内をきれいにしないと正確な結果を得ることができません。こうした準備が必要ですので、当院では安全に検査を受けていただき、正確な結果を得るために、初診当日の大腸カメラ検査は行っていません。まず受診していただき、症状や既往症の有無、服用している薬などをうかがった上で、大腸カメラ検査についてくわしくご説明し、検査スケジュールを決めていただいています。
たとえば、便秘しやすい方は便秘の治療を行ってからでなければ安全な大腸カメラ検査ができません。また、血液をサラサラにするバイアスピリン、ワーファリンなどの抗血小板薬を服用している場合、組織採取やポリープ切除で出血するリスクが高くなります。そのため、こうしたことをしっかりうかがった上で、事前の準備をご理解いただくことを重視しています。まずは受診のご予約をお願いいたします。

3検査前日

夕食は検査食となります。夜9時までに食べ、それ以降は、検査が終わるまで絶食です。検査食を食べられない方には、食べてよい食材などについて事前診療の際にくわしくお伝えしますので、その内容に従ってください。
水分摂取はご来院前まで可能です。水やお茶などの透明なものを飲むようにしてください。
普段、飲んでいる薬がある方には、事前受診の際に前日や当日に休薬するもの、服用するものについてお伝えしますので、それに従って服用・休薬してください。

4検査当日朝

朝食を抜きますが、水分はお茶や水などをたっぷり飲んでください。
初診時にお渡しした腸管洗浄液を朝服用して下さい。腸で吸収されない水分なので、普通の水よりも楽に飲むことができます。
飲みはじめて1時間ほどで水のような便が出て、その後色が薄くなっていき、残渣がなくなったら洗浄は終了です。終了が確認できましたらご来院ください。

5ご来院

受付ご予約時間の少し前にご来院ください。
鎮静剤使用の検査を受ける方は、お帰りの際に自動車、バイク、自転車の運転ができない為、できれば付き添いの方といっしょにいらしてください。

6検査

カメラ更衣室で検査着に着替えていただき、検査室に移動します。
鎮静剤を使った検査をされる場合には、ここで投与します。
検査時間は、15分程度が目安です。

7検査後

リカバリールーム鎮静剤を使用した場合には、1時間ほどリカバリールームでお休みいただきます。
水分補給や食事には特に制限がありません。ただし、切除を受けた場合など検査内容により、いくつかの制限が生じる場合があります。くわしい注意事項については、検査後にお伝えしています。

大腸カメラの費用

健康保険適用で3割負担の例
事前診療(初診料、内視鏡検査に必要な薬剤、血液検査) 2,500円~4,000円
内視鏡検査(検査のみ) 約5,000円
内視鏡検査(細胞検査を行った場合) 上記に加えて5,000円かかります。

※ポリープ切除を行った場合も、検査日に25,000円~30,000円程度ご用意いただくと安心です。